台所でできるお手当 おススメ5選 内服編
マクロビオティックの生活の中でよく用いられるのが、台所でできるお手当法。
日々の体調不良に対して、食べ物を使った手当で症状を改善させることができます。
病院で処方された薬を使いたくないかたにおススメです。
即効性は期待できませんが、からだに優しく働きかけ、穏やかに効いてきます。
口から食べ物同様取り入れることで、症状が緩和され改善へ向かう内服の方法と、外用の手当があります。マクロビオティックのお手当は、色々な食材や手技があります。
その中で、特によく用いられるお手当のおススメを紹介していきたいと思います。
まずこの記事では、内服のお手当で私個人的におススメの5つを紹介します。
内服のお手当おススメ5選
- 三年番茶
- 梅醤番茶 (うめしょうばんちゃ)
- 第一大根湯
- 野菜スープ
- しいたけスープ
三年番茶
三年番茶とは、3年以上成育した期からとった葉と枝で作られたお茶です。
有機栽培または無農薬栽培のお茶がおススメです。
なぜ有機栽培か無農薬が良いのかは、別のページで書いていますのでそちらをご覧ください。
https://noginotane.com/pesticide-free-tea/
この三年番茶は、自然食品店やオーガニック取り扱いのお店でしたら販売されていると思います。

<期待される効果>血液をサラサラにして循環を良くし、体を温める。
材料 三年番茶
【 作り方 】
主にお茶のパッケージに書かれてある分量を守ります。
- やかんにお水と三年番茶を入れて火にかける。
- 沸騰したら弱火にし、30分程度煮だす。
- 茶こしで濾していただく。
茶葉の旨味がじっくりと出てくるのが30分ぐらいですが、②の煮だす時間が長いと感じるかたは、15分ぐらいまで短縮してみてください。
この三年番茶の入れ方は基本になります。他のお手当でも三年番茶を使うことがありますので、
ぜひ三年番茶を常備ください。
梅醤番茶

<期待できる効果> 免疫力をアップさせる。胃腸の調子を良くすることが期待できます。
【材料】
- 梅干し(中くらい)
- しょうがのしぼり汁 2~3滴程度
- 醤油 小さじ1と1/2~2
- 三年番茶 1カップくらい
【 作り方 】
- 湯呑に梅干しを入れ、少しずつ潰して飲みやすくしておく
- 1に生姜のしぼり汁、醤油を入れ、箸などでよく混ぜ合わせておく。
- 2に沸かした三年番茶を注ぎ入れる。※熱々が美味しい
【 飲み方 】
・一日1回程度にしておく
・毎日ではなく、飲みたいと思う時に飲む
・疲れた時におススメ
【注意点】
・体に良い飲み物として毎日飲むという人がいますが、毎日ではなく、自分の体調に合わせた時に飲むようにしましょう。
・体が冷える人は、飲みすぎることで逆に冷え症が進む場合があります。梅しょう番茶ではなく、野菜スープやシイタケスープなど、陰性に傾く飲み物を選びましょう。
ポイント
梅しょう番茶を美味しく作るには、素材が大切です。梅干しは市販の砂糖や蜂蜜が入っていないもので、自然塩を使って漬けた梅干しにします。
このつくる過程がめんどくさい、時間がないという方には、梅しょう番茶のペースト状の商品がありますので、それでもいいと思います。

携帯用にスティックタイプもあり、旅行や仕事場に持っていけるのでおススメです。

第一大根湯
その1:解熱用
<期待できる効果> 風邪などの高熱(38.0℃以上)が出る前に起こる寒気、
顔が赤くなる、夕方から高くなる熱に対して、徐々に熱を下げてくれる効果が期待できる。
【材料】
・大根おろし(大根の下のほう) 大さじ山盛り2
・おろししょうが 少々 大根おろしの10%程度
・しょうゆ 大さじ1と半
・三年番茶 2カップ
【作り方】
- どんぶり位の器に、大根おろし、おろししょうが、しょうゆを入れる。
- 三年番茶を沸かし、1に回しいれる。
【飲み方】
- かき混ぜないで、そのまま飲む。一度に飲むのがベストだが飲めない時は飲める分だけ飲み、布団に横になる。しばらくすると汗をかいてくるので、汗が出し切ったら着替える。
- 汗が出ない場合もあるので、飲めるならまた飲んでみる。
- 材料一回分を一度だけでよい。
その2:体の痛みや炎症があるとき
<期待できる効果> アトピーなどの症状、肩こり、痛みの緩和
【材料】
・大根おろし(大根の下のほう) 大さじ山盛り1と半
・おろししょうが 少々 大根おろしの10%程度
・しょうゆ 大さじ1/2
・三年番茶 1カップ
【飲み方】 かき混ぜないで、そのまま飲む。
野菜スープ

野菜の中でも白い野菜を中心としたスープ。
<期待できる効果> 動物性食品の摂りすぎにより固くなった体を緩める
材料
・大根 100g
・玉ねぎ 50g
・キャベツ 150g
・人参 100g
・水 5カップ
・塩 少々
作り方
- 野菜をそれぞれ、1㎝大程度に切りそろえる。
- 大きめのお鍋に野菜と水をいれ、30分ぐらい煮る。
- 2の野菜をザルでこし、スープだけを飲む。
残った野菜は別の調理に利用できる。
しいたけスープ

しいたけスープは、しいたけが嫌いな人に無理に勧めないようにしましょう。
<期待できる効果> 高血圧、頭痛を改善・緩和していくことが期待できる。
アトピーなどで発疹が出てかゆみがある場合の緩和や、動物性食品の脂をとかす作用が期待できます。
毎日または週3,4回程度続けていくことをおススメします。
【材料】
- 干しシイタケ 中くらいの大きさ4,5枚
- 水 3カップ
- しょうゆ 大さじ1弱
【作り方】
- 鍋に水と干ししいたけを入れ、蓋をしないで強火にかける。
- 沸騰したら火を弱め中火にし、煮詰める。
- 2からしいたけを取り出し、しょうゆを少しずつ入れる。(※美味しいと感じる量)
ポイント ・熱がある時、頭痛の時は、水が半量になるまで煮詰める。
・アレルギー、アトピーなどの場合2/3ぐらいまで煮詰める。
【飲み方】
・一日に1~2回まで。2回飲むときは時間を空けて飲む。
干しシイタケの煮だし汁は、高血圧の人が定期的に飲むのと効果的です。
実際に効果があるという記事もあります。
干ししいたけが血圧を下げる!研究機関による検証結果と効果・おすすめレシピ | 健康大学 (xn--nyq66skyb86e.net)
マクロビオティックでは実際に大森英櫻、一慧先生が実体験により効果があるという結論から、このスープができたのですね。
料理のダシに使うと、体に取り入れやすく、無理がないと思います。
事前に作って冷蔵庫に保管しておくと便利です。
出しとして使うときは、昆布だしと併せて使うと、コクがあり美味しくお料理が仕上がります。
動物性食品を常に食べる方には、昆布だしとの合わせ出しの割合は、しいたけ出汁の割合を多くするとよいです。
内服のお手当法まとめ
マクロビオティックの生活の一つに、病院から処方される薬に頼らず、身近な食材などを用いたお手当法があります。
台所でできるお手当法として、内服のお手当法の中で私がおススメする5つのレシピをご紹介しました。
・三年番茶
・梅しょう番茶
・第一大根湯
・野菜スープ
・しいたけスープ
お手当法で使うお野菜などは、可能な限り有機野菜や無農薬で作られたものをおススメします。
ただ、厳密にしなくても緩やかに作用をしてくれますので、まずはお家にある食材で、試してみてはいかがでしょうか。
最後にポイントとして、「自分が飲んで美味しいと感じるか」「飲めるか」を重要視していただきたいと思います。
人から良いと言われたから続けるとか、我慢して飲むという事は避けてください。
自分のカラダと向き合って、ベストチョイスしてくださいね。